Dropbox やGoogleドライブで利用可能な暗号化ソフトCryptomatorについてまとめます。
これを読むと暗号化ソフトの特徴と実際のインストールの仕方そして使い方が分かります。
暗号化とFTPの両方の機能を併せ持つCyberduckも魅力的です。「Google DriveにCyberduckで暗号化しクラウド保存する方法2021年版」もよかったらご覧ください。
Cryptomatorとは
オープンソースとクラウド対応が特徴の暗号化ソフトです。
クラウド対応の意味
このソフトはクラウド対応を全面に出してます。
例えば対応OSはWindows, macOS, Linux, Android, iOSとほぼすべてに対応します。
Android 版について
Android 版は有料となっています。スマホのセキュリティが高いか低いかなども含めて必要かどうかは、その人ごとに判断が分かれると思いますが、私は使っていてとても便利です。ただ、ファイルごとの出し入れしかできず、フォルダ毎に出し入れ出来たら便利だなあと思いますが、、
ただ、使っていて思うのは暗号化のフォルダが多い場合、 Android 版の場合は認識ができずエラーが起きるケースが多い感じです。(エラーが起きた場合文字通りフォルダ自体が表示されないので操作は何もできません)
ひとつやふたつの暗号化フォルダーであれば、エラーも起きにくいのですが5.10個の暗号化フォルダとその下に何十 GB いう重いファイルを置く場合は注意が必要です。
オープンソースの意味
暗号化ソフトがオープンソースであるというのは特別な意味を持ちます。
これは、ソフトの販売元が勝手に解読できないかをチェックできるので、暗号の強度という意味で安心できます。
CryptomatorとVeraCryptの違い
オープンソースで無料の暗号化ソフトで有名なのはVeraCryptです。
VeraCryptはすべてのファイルが一つの暗号化されたコンテナにまとまります。
1つの小さなファイルを変更すると、コンテナ全体が更新されます。
これはローカルデバイスで問題なく機能しますが、ほとんどのクラウドサービスはコンテナ全体を同期し膨大な通信量と時間が必要となります。
一方、Cryptomatorは各ファイルを個別に暗号化します。 1つのドキュメントを更新すると、これらの変更のみが同期されます。
そういう意味でCryptomatorはクラウドに特に便利です。
Cryptomatorのインストールの仕方
公式サイトhttps://cryptomator.org/の「ダウンロード」ページからファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルをクリックすると下のような表示が出ます。
通常のインストールと同じなので次々へでインストールが終わります。
Cryptomatorの使い方
インストールしたファイルを起動すると下のような画面が出ます。
金庫という形でフォルダを作ります。そのフォルダを暗号化しその中のファイルをすべて暗号化する形となります。
Cryptomatorを使用した感想
私は長年VeraCryptを利用していますが、暗号化ドライブを固定サイズで暗号化するVeraCryptに対し、Cryptomatorは実際のファイル容量しか使用しないのでファイルサイズは最適化できます。
そのあたりが一番のメリットですね。
固定容量でも可能であれば、一つずつ暗号化しない VeraCrypt の方がスピードは速いです。
そのため、HDDやSDDなどのローカルディスクなら VeraCrypt の方がストレスはないと思います。