必須項目の情報セキュリティについてです。
注意点としては、計算や難しい論理式などは出てこないので、
- 問題文をよく読み問題文の中に答えがないか注意する。
- 定番の専門用語は覚えておく
に注意すれば、高得点が狙える分野です。
【目次】気になる所をクリック!
暗記項目①:暗号方式
よく出てくる方式は特徴とともに覚えましょう。
AES | アメリカの標準暗号方式として規格化された共通鍵暗号 |
Diffie-Hellman | 共通鍵を安全に共有できる鍵交換のアルゴリズム |
RSA | 素因数分解を利用した公開鍵暗号 |
SHA-256 | ハッシュ値を出力する関数 |
TLS | ノード認証、改ざん検知などのセキュリティをOSI参照モデルのトランスポートレベルで行うプロトコル |
暗記項目②:暗号方式 共通・公開鍵暗号方式の違い
共通鍵暗号方式 | 暗号化と復号に同じ鍵を使用。 事前に鍵を送る必要あり。 計算量が少なく暗号化・復号の時間が短い。 | 代表的なアルゴリズムはDES、AES、IDEA |
公開鍵暗号方式 | 暗号化と復号に異なる鍵を使用。 暗号化鍵は公開し(公開鍵)、復号鍵は受信者が管理(秘密鍵)。 1つの暗号化鍵で暗号化されたデータは、そのペアの復号鍵でしか元に戻せない。 送信データの改ざん検知に使われるディジタル署名は公開鍵暗号式の技術を応用。 | 代表的なアルゴリズムはRSA、楕円曲線暗号 |
同じ暗号強度の場合,共通鍵は公開鍵暗号方式より,暗号化や復号に必要な時間が短い。
共通鍵より公開鍵の方がインターネットではよく使われることもあり出題率が高いと思います。公開鍵の特徴をまず覚えましょう。
そして、メールの送受信などのでデータのやり取りの中で、公開鍵がいつ使われ、秘密鍵がいつ使われるかをおさえるのも実際の問題を解くうえでは大切なポイントです。
暗記項目③:起動時のセキュリティ対策
セキュアブート | PCの起動時にOSやドライバのディジタル署名のチェックにより,OS起動前のマルウェアの実行を防ぐ |
BIOSパスワード | PC起動時にBIOSパスワードで,OSの不正な起動を防ぐ |
HDDパスワード | PC起動時にHDDパスワードで,OSの不正な起動を防ぐ |
暗記項目④:関数
暗号作成の関数はあまり多くないので、次のハッシュ関数など主なものを覚えれば大丈夫だと思います。
ハッシュ関数とは
これは、任意の長さのデータ入力を固定長のビット列(ハッシュ値,メッセージダイジェスト)で返す関数のことです。
この関数は、
- 入力データが同じであれば、常に同じメッセージダイジェストを生成
- メッセージダイジェストから入力データを復元するのは難しい
などの特徴から通信改ざんのチェックやユーザ認証、ディジタル署名などで活用されています。
全体ポイント
時間がかかる科目ではないので、文章の内容を間違いなくとらえることやケアレスミスを防ぐのがポイントとなりそうです。
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